ケータイインターネットの歩き方2「コミュニティ編」 〜被害者にも、加害者にもならないために〜

基礎編 コミュニティ編 消費者編 情報発信の仕方 スマートフォン編

1.コミュニティサイトって?

みなさんがよくケータイで利用するプロフ、ブログ、リアル、日記、掲示板、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など、様々な人たちと自由に交流できるサイトのことを、コミュニティサイトと呼びます。

コミュニティサイトは、これまで出会うことがなかった地域の人や年齢の違う人たちとも自由なやり取りができる、とても魅力的なサービスです。しかし、実際には顔が見えないネット上での交流のため、悪意を持った人と知り合ってしまったり、トラブルや事件・犯罪に巻き込まれてしまったりする可能性もあります。

2.コミュニティサイトのいろいろ

1.プロフ(プロフィール)

★本名さえ書かなければ個人の特定はできないよね?

プリクラなどの顔写真、学校名やニックネーム、リンクしている友だちの日記や掲示板に書かれている情報から、全く知らない人でもあなたを特定することが出来る場合はたくさんあります。また、ページ上では表示されていなくても、会員登録のときに入力した本名で検索ができてしまうプロフもあるため、このような場合は、内容と本名がつながってしまい、そこから危険が生じることもあります。いずれにしても、自分の書き込む内容ひとつひとつに気を配りながら作ることが大切です。
2.リアル(リアルブログ)

★友だちにしか教えていないから何を書いても大丈夫だよね?

たとえURLを知っているのが親しい友だちだけだとしても、誰かが検索したキーワードがどこかのページにあるだけで、検索サイト上に表示されます。 だから、あなたの「リアル」は世界中の誰にでも見られる可能性があるのです。プロフやブログにリンクをしている場合、リンク先の内容によって簡単にあなたが誰だかわかってしまうこともあるため、細かい予定(場所、時間、友だちの名前)や身の回りの具体的な情報を書いてしまうと、ストーカーから狙われたり、ひどい場合には誘拐・監禁という重大な事件に巻き込まれたりする危険も生じています。リアルをするなら(つぶやきサイト・プロフ・ブログも同様ですが)、悪意を持った人を含む不特定多数の人に見られていることを忘れてはいけません。
3.ミニメ(SNSミニメール)

★SNSは知っている友だちだけだし、会員しか入れないから大丈夫?

SNSは紹介制で会員のみの閉じられた環境だから安心!と考えていると、落とし穴にはまります。とても大勢の人が加入しているSNSでは、、知り合いの知り合い‥‥とたどっているうちに、悪いことをしようとこっそりたくらんでいる人が紹介されて参加してしまっていることだってないとは言えません。そういう人が一人でもいるとそこからさらに悪意を持っている人の紹介が続いてしまうことも考えられます。会員制のSNSでも、オープンなサイトと同じで、自分の身を守ることを忘れてはダメなのです。
4.掲示板・コメント・トラックバック

★変なことは書いてないのに管理者に消されちゃった?

自分では変なことは書いていないつもりでも、他の人から見たら悪口やその他の問題がある内容なのかもしれません。悪口や犯罪予告は、たとえ冗談やふざけて書いたとしても、投稿が削除されることもありますし、内容によっては警察から調べられることもあります。
また、内容自体に特に問題がなくても、偶然削除対象になっている言葉を使ったために消されてしまうこともあります。サイト管理者は、自分の管理するサイトの内容について責任を問われる場合があり、そのため、サイト内の書き込みのうち、どれを残し、どれを削除するか、という判断を行うことができます。もし、削除されたのかがどうしても分からなかったらサイト管理者にきいてみてもいいかもしれません。何をNG にしているかを明らかにできないような場合もあるため、いつも明確な回答をくれるとは限りませんが、回答によって、自分の何が悪かったか分かれば、今後同じことを繰り返さないことができるでしょう。
【こんなことにも注意しよう!】
普通のコミュニティサイトは異性交際を目的とするものではありません。「彼氏募集中」「彼女募集中」「Hな人絡んで下さい」などの書き込みは、普通、サイトのルールや規約で禁止されていますし、このような書き込みをすると、削除されたり退会となったりする場合もあります。
いわゆる出会い系サイトは、異性交際を目的とするものですが、18歳未満の者は出会い系サイトを利用することはできませんし、たとえ、18歳以上の人でも18歳未満の異性を誘う書き込みをすることは禁じられています。書き込みの内容によっては、100万円以下の罰金という刑罰が科されることもあります。
  「中A女子です。彼氏募集してます」「僕と付き合ってくれる高校生いませんか」などの違反とされる書き込みは、決して書いてはいけません。
5.日記・ブログ

★「駅のトイレに落書きしてみた」と書いたけどブログなら見つからないよね?

ブログの内容は、全世界の人が見ることができます。過去の記事でも、インターネット検索を使えば一瞬で出てきます。駅のトイレにペンキなどで落書きすることは、万引きなどと同様の犯罪行為です。したがって、当然、実際にやってはいませんが、それをブログに書いた場合、それを読んだ全ての人に「あなたがそういうことをした」という事実が伝わります。学校に通報されて注意を受けることになったり、内容によっては、警察から取り調べられたりすることもあります。
また、実際にはやっていないことでも、インターネット上の情報になってしまった瞬間から、本当のことのように伝わってしまいます。
「面白そうだから」「みんなを驚かせたかったから」「大人びたことをしてカッコつけたかったから」といった気軽な気持ちで悪い行為について書かないよう、肝に銘じておきましょう。
6.ホムペ(ホームページ)

★私のホムペに来てくれた人にお気に入りの曲を聴かせてあげたい!?

自分以外の誰かが作った曲であれば、その作った人が著作権という権利を持っています。いくらお気に入りの曲でも、他の人が著作権を持っている曲をあなたが勝手に自身のホームページや掲示板上にアップ(ロード)すると、音楽を作った人の著作権を侵害(しんがい)することになります。絶対やめましょう。
もちろん、あなたが自分で作曲した曲は、あなたが著作権者ですから、ネット上にアップしても構いません。ただ、他人の曲のコピーや替え歌、メドレーなどは、自分で作った曲とは言えないので、やっぱり、アップしてはいけません。どうしても他人の楽曲や歌詞などを利用したい場合には、きちんと著作権者や管理団体から許諾を取りましょう。
【こんなことにも注意しよう!】
無料でダウンロードができるからといって、ダウンロードしたものをどんな風に使ってもいいわけではありません。たとえば、ダウンロードの際、お金を払ったからと言って、あなたが自分のページにアップすることまで認められているわけではありません。「○○をしてもよい」という記載がない限り、勝手に使えないと思っておいた方がいいでしょう。具体例を1つあげると、メール用の素材として配布されている画像は、ホームページやブログに利用することはできません。
みんながやっていたとしても、無断で使用してよいということにはなりませんので、注意が必要です。
また、サイトに楽曲などの違法アップをリクエストすることは、あなたが誰かに違法行為をさせているということになるので、絶対にやめましょう。さらに、ダウンロードの時にも、違法にアップされていると知っていたにも関わらず、ダウンロードすることは違法行為となります。ダウンロードの際には、適法に配布されているものか確認するようにしましょう。適法かどうかを確認するためには、例えば、以下のマークが参考になります。
楽曲、映像、歌詞、楽譜の場合:JASRAC許諾番号やLマークなど
7.ゲームサイト

★ネットでゲームの攻略裏技情報発見!これでさらにポイントゲット!?

裏技には不正改ざん方法が含まれる場合があります。不正改ざんは、方法によっては、刑罰の対象となる場合があります。すぐに飛びつかず、じっくり読んで考えましょう。判断が難しければ、身近な大人や詳しい人に相談しましょう。
また、サイトの規約で、不正行為や不正改ざん行為の方法をアップすることが禁止されているのが通常ですし、不正アクセス行為の方法についての情報をアップすることは人に禁止行為を勧めることとしてやはり刑罰の対象となり得ますので、そのような情報をアップする時にも注意が必要です。
8.アバター購入ポイント

★アバターをかっこよくしたいので、友だちを入会させて紹介ポイントをゲットしよう!?

紹介メールの送り先として、友だちのメールアドレスを勝手に紹介ページに入力することは控えましょう。メールアドレスもプライバシーとして、人に教える前には本人の許可を事前に得るべきです。また、紹介メールが送りつけられたことで、友だちとの関係がぎくしゃくするかもしれません。もちろん、「絶対入会しろ」などということもやめましょう。
逆に、仲の良い友だちから誘われたからといって、簡単に入会しないようにしましょう。たとえ無料のサービスであっても、会員登録の前には保護者に相談しましょう。
また、スポンサーサイト登録でポイントをもらう場合も「もらえるポイント数」でカンタンに決めずに、登録するサービスが実際にはどのようなものなのかを細かく確認をしましょう。思わぬ義務が課されていたりする場合があり、入会してから「知らなかった」ではすまないこともあります。

3.コミュニティサイトで注意すること

〜被害者にも加害者にもならないために〜

1.コミュニティサイトは同じ趣味や価値観の人が集まる場所だから大丈夫!?
会員制のサイトでもいろいろな価値観の様々な年代の人が参加しています。また、興味もないのに悪いことに利用するためだけに登録する人もいたりします。
したがって、サイトのルール(利用規約)を必ず読んで内容を理解してから、参加するかどうかをじっくり考えましょう。判断が難しいときは、大人に相談しましょう。
信用できるサイトだと分かり、入会を決めた場合には会員になるために必要最低限の情報は、正しく入力して登録しましょう。その際、年齢・性別を偽ってはいけません(変更できない項目のため、後々困ることもあります)。ただし、愛称やペンネームでもいい場合、名前は本名を入力する必要はありません。「必須」とされている情報以外は入力をしないことが可能です。
誰が見ているかわからない(会員以外の人にも見られている場合もある)ということを忘れてはいけません。
2.アドレス交換は会うためじゃない!?
「直接やりとりしたいけど、メールアドレスだけなら大丈夫そう」と考えているのは大間違い。教えた相手があなたのアドレスを悪用しないという保障はどこにもありません。
会うつもりがある・ないにかかわらず、コミュニティサイトの中で知り合った人に、住所や電話番号、メールアドレスを教えてはいけません。メールアドレス、電話番号、住所、学校名、年齢、顔写真などはあなた個人が特定できる大切な情報です。気軽にアップしてはいけませんし、メールやメッセージなどで直接教えてもいけません。一旦、誰かに知られて流出してしまったら、もう、知られる前の状態には戻せませんから。
個人に直接つながる情報でなくても、地域情報、生活情報などであなたがどこの誰か特定できる場合があります。
その時見ているページにはなくても、プロフなど別のページにリンクがしてあったり、友だちのページに名前や学校名があったりすれば、総合するとあなたが特定できてしまうことも多々あるのです。
アップして(されて)しまったら、インターネット検索にあなたの名前や学校名、年齢などを入れれば、一瞬で見つけることもできてしまうようになるのです、十分に気をつけましょう。
3.出会いっていけないの?
現実の世界で見ず知らずの人に突然声をかけられてついていくのが危険なのと同じように、コミュニティサイトで偶然知り合った相手に自分の情報を話すことや直接会うことはとても危険です。
  メールや写真で相手の人がどんな人か分かったつもりかもしれませんが、実際にはメールを読んだだけや写真を見ただけでは、相手がどんな人なのかわかりません。
悪意を気づかれないように、他人の写真を貼ったり、良い人のふりをしていたりする人もたくさんいます。
  コミュニティサイト上で得られる情報だけでは、本当のことはわかりません。相手が実際にどんな人でどんなことを考えているのかを自分で判断することは、とても難しいのです。
悪い人ほど優しい言葉をかけてきたりしますから、自分ひとりだけで判断するのは絶対避けましょう。
友だちや兄弟姉妹、さらに信頼できる大人に相談すると安全です。
4.迷惑行為、デマ情報、犯罪予告の書き込みは犯罪!?
デマを流す、あらしなどの迷惑行為をする、犯罪予告をするなどは、刑罰の対象となることがあります。
特に犯罪予告は110番に通報されると思っていいでしょう。
誰が書き込みをしたか分からないだろうと考えるのは大間違い。実は、きちんと調べれば書き込んだ人は特定できます。あなたが書き込んだとすぐに分かってしまいます。
5.情報発信・コンテンツをアップする上でいろいろなことに注意しよう!
インターネットで日記を書いたり小説を書くことは、本を出版したり、テレビの番組を作っているのと同じ行為だと思いましょう。インターネットは世界に通じています。世界に向けて、作品をアップしているということは、テレビや新聞・雑誌と同じで、不特定多数の人が目にする機会があるということです。
「誰が見るか分からない」ということを考えることが、情報発信の際の重要なポイントとなります。特に以下の点に注意しましょう。
  • ・不快な表現・不適切な表現をしてはいけません。公共の場ということを理解しましょう。
  • ・自分の意見・主張として書いたつもりでも、反対の考えを持っている人とトラブルになることもあります。様々な考え・価値観の人がいることを理解しておきましょう。
  • ・著作権についての知識を持ちましょう。他人の著作物を無断で使用してはいけません。自分の作った作品、つまりオリジナルのものを投稿しましょう。インターネットは誰もが自分の作品を見てもらう機会を拡げてくれます。自分の作品が見ず知らずの第三者に勝手に利用されたらどんな気分になるかを考えてみましょう。
  • ・プライバシー権や肖像権についても知識を持ちましょう。プライバシー権とは、人の住所や氏名など他人に知られたくない私生活上の事を、勝手に明らかにされない権利のことです。また、肖像権とは、人の顔や全身などの姿を勝手に撮影されない、または撮影されたものを公開されない権利のことです。他人のプライバシーに関わる情報や、顔写真などをその人の許可なく勝手に公開してはいけません。また、芸能人やスポーツ選手等の有名人は、パブリシティー権という権利の保護を受ける場合もありますので、たとえ自分では応援・宣伝してあげるつもりでも、相手にとっては迷惑だったり、権利を侵害したりしていることもあり得ますので、その点も注意しましょう。

4.ケータイ・インターネットもパソコンのインターネットといっしょ!

ケータイは、ボディーは小さいけれど、いつでもどこでもインターネットに接続でき、写真や情報を送ることができます。また、コミュニティサイトにアクセスすると共通の趣味の仲間をつくったり、世界中の人とコミュニケーションしたりすることで、大勢の人たちと意見交換や情報交換したり、気持ちを伝え合ったりすることができます。
さらに、自分が表現した作品、例えば音楽や映像や詩や小説などを多くの人に発表できます。
このようにケータイでも、パソコンと同じようにネットを使うことができます。しかもケータイはパソコンと違って、いつでもどこでも持ち歩けて、気軽に使うことができます。それだけに、ケータイを利用する場合は、パソコンでのネット利用以上に、その利用方法に注意して、世界中の人から見られる場合があることを十分意識しておきましょう。
ケータイ・インターネットを利用する上で、被害者にも加害者にもならない、上手な使い手になりましょう。

 
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