ケータイインターネットの歩き方4「消費者編」

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あなたを含め、この社会で生きている人は、毎日のように、いろいろなモノ(商品)を買ったりサービスを利用したりしながら生活しています。この「消費者編」では、インターネットで商品を買うときやサービスを受けるときに知っておきたいことを、わかりやすく解説していきます。正しい知識を身につけて、安全にインターネットを活用しましょう。

1.契約ってなに?

デパートやスーパーでいろいろな商品が売られているように、インターネット上でもいろいろな商品が売られています。形のある物品に限らず、オンラインゲームのアイテムや着メロ、占いや電子コミックのような形のない「コンテンツ」と呼ばれるものなど、さまざまな商品を提供するサービス展開になっているところが、インターネットの特徴です。有料で提供されている商品は、お金を支払うことでその商品を受け取ったり利用したりすることができるようになっています。

各サイトが提供する有料コンテンツを利用すると、当然、料金が発生します。例えば、ケータイサイトでアバターの衣装が 100 円で売られているとすれば、あなたがその衣装を欲しいと思ったらサイトに 100 円を支払わなければなりません。「アバターの衣装を買うためにサイトに 100 円支払うことを約束する」ことを契約といいます。 契約は約束の 1 つで、契約を成立させるには、お互いに「売ります」「買います」の合意が必要になります。契約が成立すると、あなたは「衣装を買うために 100 円払います」という約束を、サイトは「100 円をもらったら衣装を渡します」という約束を、お互いにすることになります。約束した以上、きちんと守られなければなりませんね。

ただ、この契約という約束は、あなたが友だちとする「明日公園に遊びに行こう」という約束とは大きな違いがあります。もし、あなたが友だちとの約束をすっぽかしてしまっても、「困ったやつだなあ」と悪口は言われるかもしれませんが、友だちは約束を守らせるため、あなたを無理やり公園に連れてこさせるようなことはできません。 しかし契約の場合は、約束の内容を強制することができます。例えば、サイトがあなたとの約束を守ってアバターの衣装を渡したのに、あなたが「衣装を買うために 100 円払います」という約束を守らないと、サイトは強制的にあなたに 100 円を払わせるようにすることができます。具体的には、契約に基づき裁判所に訴えてその支払いを強制することができるのです。

あなたが未成年者で、もし、おこづかいで支払える金額を超えて契約してしまった場合は、取り消しできることもありますが(未成年者取り消し)、契約を行う際に年齢を偽っていたりすると、その契約を取り消すことができなくなります。

契約とは、単なる約束ではなく、守らないと強制力が伴う約束なのです。ですから契約に関わることはとても慎重に、良く考えて行う必要があります。

2.ケータイを利用するとき

あなたがケータイを利用できているのは、ケータイ電話会社に毎月利用料金を支払うという契約をしているからです。あなたのケータイ利用料金は誰が支払っていますか?親などの保護者が支払っていることも多いのではないでしょうか。でも、親などの保護者が支払っているから、自分にはケータイ電話会社との契約は関係ないと思ってはいけません。

通話する場合は通話料金、メールやインターネットを利用するにはパケット料金がかかっています。データのやり取りに利用した料金を、パケットという単位を使って計算していますが、メールやインターネット、SNS やオンラインゲームを利用する場合は、たくさんのパケットを使うことになります。このようなサービスを毎日のように使うと、びっくりするほど高額のパケット料金がかかる場合があります。ケータイ電話会社では、パケットをたくさん利用したい人のための「パケット定額」というサービスもありますから、メールやインターネットをたくさん利用したいのであれば、まずは親などの保護者にきちんと相談し、細かな契約内容について話し合って決めましょう。

3.インターネット上でのお金の支払い方

先の、ケータイサイトで「アバターの衣装を 100 円で買う」というお話を思い出してください。100 円ならおこづかいで買えるから大丈夫、と思ってアバターの衣装を買おうとしたとき、その 100 円はどうやってサイトに支払えばよいのでしょうか。コンビニでおにぎりを 150 円で買おうとしたら、お店の人に 150 円の現金を渡せばその場でおにぎりが渡されます。でも、インターネットでは現金をそのままサイトに渡すことができませんね。

「キャリア課金」

ケータイサイト(主に<公式サイト>と呼ばれるサイト)のサービスでよく使われているのが「キャリア課金」という支払方法です。キャリアとはケータイ電話会社のことで、「キャリア課金」とは、ケータイの利用料金に、ケータイサイトで利用したサービスの料金を上乗せして支払う方法です。「キャリア課金」はケータイ電話会社によって「ドコモ ケータイ払い(NTT docomo)」「まとめて au 払い(au)」「S!まとめて支払い(ソフトバンクモバイル)」などいろいろな呼び方がありますが、いずれにせよ、ケータイ電話さえあれば、その場で「100 円払う」という契約をすることができます。「キャリア課金」による契約は、契約する前に暗証番号を入れなければならないこともあります。そして「キャリア課金」でアバターの衣装を買って、親などの保護者がケータイ料金を支払っている場合は、親などの保護者のところに、毎月のケータイ利用料と一緒にあなたの買ったアバターの衣装代を支払うようお知らせがきます。ですから、ケータイサイト上で有料のサービスを利用し、「キャリア課金」で払いたい場合は、あらかじめケータイ利用料金を支払っている親などの保護者に相談し、了解を得てから使いましょう。ケータイ電話会社やサイトのほうでも、1 ヶ月に使える金額が定められていることがあります。あらかじめ使っても良い金額や、使っても良いケータイサイトを決めて使えば、約束の範囲内で自分でコントロールしながら契約することができますね。

「電子マネー」

インターネットでお金を支払う方法のひとつに「電子マネー」があります。電子マネーは言葉通り「電子のお金」で、さらに具体的にいうと「お金の価値を持ったデータ」です。 これを使って、現金のかわりに「お金の価値を持ったデータ」で支払うことができます。ただ、「電子マネーで支払えます」というサイトでなければ、電子マネーを利用することはできません。電子マネーにも様々なものがあります。おこづかいで支払うためによく使われているのは、一定金額分をコンビニで購入するタイプです。使い方は電子マネーを発行している会社によって違いますが、いずれにせよ、あらかじめ買っておいた電子マネーを指示にしたがって使えば、支払いをすることができます。コンビニで売っている電子マネーは先払いですから、あなたの持っているおこづかいの範囲で買っておくことができますが、買いすぎにはくれぐれも注意しましょう。

「クレジットカード」

インターネットでは、クレジットカードで代金を支払うこともできます。利用者に代わってクレジットカード会社がサイトへの支払いを行い、後にまとめて請求された金額を利用者がクレジットカード会社に支払うという流れが、クレジットカードでの支払い方です。クレジットカードは、大人で、さらに「契約が守れる信用できる人」のみが持つことを許されています。あなたが、まだクレジットカードを持てないのであれば、残念ですがクレジットカードで支払うことはできません。もちろん親などの保護者や、他人のクレジットカードを勝手に使うことも許されません。

4.インターネットで契約するとき

「消費者」と「事業者」

あなたが「アバターの衣装を 100 円で買う」「1,000 円で仮想通貨(そのサイトで使える専用コインのようなもの)を 1000 ポイント買う」という契約をサイトとすることにし ました。もちろん支払いに対する約束は守らなければなりませんが、その約束は、あくまで契約がフェアに行われた場合に有効なものです。これについて、説明をしていきましょう。

アバターの衣装を 100 円で買う人、つまり、社会の中のさまざまな商品やサービスを消費する人のことを「消費者」と呼びます。そして、アバターの衣装を提供するサイトを運営する会社など、商品やサービスを提供する側の人達を「事業者」と呼びます。

「消費者」と「事業者」の立場は同じではないため、特に「消費者」と「事業者」との間で結ばれる契約では、ときどき「事業者」に一方的に有利なように、つまりアンフェアに行われてしまう危険性があります。そうなると、アンフェアな契約により「消費者」が一方的に損をしてしまいます。
立場の異なる「消費者」と「事業者」との間の契約をフェアにするために、特に「事業者」においては、守らなければならない法律がいくつか存在しています。「事業者」はこれ ら「消費者」を保護するために定められている法律を守って、「消費者」と契約するよう義務付けられているのです。

「インターネットで契約するときはここをチェック!」

一方「消費者」においても、自ら損をしないために、契約において注意するべき点がいくつかあります。あなたがインターネット上で何かを買う契約をする際には、以下の点を 必ず注意しましょう。
≪ ≫内は、そのときに「消費者」を保護するために定められた法律の名称です。

【返品の条件・連絡先をチェック!】
一部の商品やサービスを除いて、サイトを運営している「事業者」には、「消費者」が買った商品やサービスを返品できるかどうかと、そのサイトを運営している「事業者」の住所・電話番号・アドレス等の連絡先を表示するよう法律で義務付けられています。
買った後に、その商品やサービスが返品したくなっても困らないように、また、何か問題が発生してもサイトと連絡が取ることができるように、契約内容や表示内容等については事前によく確認しておきましょう。 ≪特定商取引に関する法律≫

【利用規約の内容をチェック!】
サイトを利用するときに、そのサイト上で「利用規約」が設けられていることがあります。「利用規約」とは、そのサイトを利用するときのルールが書かれたものです。サイトに「利用規約」などルールが書かれたものがあるときは、その「利用規約」を守ることがサイトを利用するための条件になっています。
「どのような被害が発生しても一切責任を負いません」「代金 5,000 円の支払いが遅れたら延滞金 1 日につき 1,000 円加算されます」「不良品であっても交換・返金は一切できません」のような条件があっては、「消費者」との契約においてフェアではありませんね。長くても読み飛ばさず、自分を守るために必ず内容を確認するようにしましょう。
「消費者」が守るべき条件があっても、その中に「消費者」に一方的に不利なものは無効とされる場合があります。 ≪消費者契約法≫

【注文内容に間違いないかをチェック!】
商品やサービスを買おうとして、「注文する」「買う」のような、契約の申込みのボタンをクリックすると、自分が買おうとしている契約の内容を確認するための確認画面が表示されます。本当に買って良いのかどうか、またその契約の内容に間違いないかどうかなどを、もう 1 度しっかり確認しましょう。買うのをやめるときや、記入内容が間違っていた場合は、商品やサービスの購入画面に戻ることができます。
もし、確認画面が全くなく、間違えてクリックしたものがそのまま注文されてしまった場合、注文するつもりは一切なかったことをはっきりと伝え、その契約が無効であると主張することができます。 ≪電子消費者契約法≫

5.危ない契約のいろいろ

インターネット上には、危ない契約もたくさん存在しています。契約の相手は「事業者」だけでなく「個人」の場合もありますが、危ない契約の相手は、最初から誰かをだますつもりで詐欺のようにワナをはり、引っかかるのを待っているのです。
そもそも相手にだまされたりおどされたりして無理やり契約させられてしまったものは、契約として成り立たないのですが、1 度支払ってしまったお金を取り戻すのは大変です。
危なそうだと思ったら、すぐにお金を払うことや商品を渡すことはやめて、信頼できる身近な大人に相談しましょう。

「誰だか分からない相手から商品を買う」

掲示板や SNS のファンサイトで、「チケット売ります」という書き込みを見かけることがあります。手渡しの場合を除き、ほとんどが先に相手にお金を払う「先払い」です。相 手も「個人」のことが多いのではないかと思います。
でも、その人は信用できるのでしょうか。お金を払ったら、その商品を渡してくれるという約束を本当に守ってくれるのでしょうか。インターネットは、実際に会うこともなく相手の素性がよくわからないままやり取りができる世界です。相手が誰だかわからないと、約束を守らず連絡が取れなくなってしまう恐れもありますよね。
掲示板や SNS で知り合っただけの人と契約を結ぶ場合は、まず信頼できる身近な大人に相談し、その人が信頼できそうかどうか、過去の取引でトラブルが起きていないかなどを一緒に考えてもらいましょう。

「アイテムや仮想通貨をゲームサイト以外から買う」

なかなか手に入らないレアアイテムや、アイテムを買うための仮想通貨。それを掲示板でやり取りして、持っている人から現金で買うための“ゲームサイトとは直接関係のないサイト”がたくさんあります。このような方法でアイテムや仮想通貨を買うことを RMT(リアルマネートレード)と呼びます。
ここでもやっぱり、「お金を支払ったにもかかわらず、約束のアイテムが渡されない」という詐欺被害にあう人が出ています。

RMT は、多くのゲームサイトでは利用規約において禁止されています。
利用規約はサイトを利用する上でのルールですので、ルールを守らない利用者は違反者としてゲームサイトから追い出されてしまう場合もあります。がんばってレベルを上げたゲームのキャラクターも友だちとのコミュニケーションも、ゲームサイトから追い出されてしまったら一切利用できなくなってしまいます。そうなったら辛いですよね。利用規約はきちんと守り、どんなに魅力的でも禁止されている行動はとらないようにしましょう。

「不正アフィリエイト」

例えば、あなたが利用した覚えがないのに、出会い系サイトなどから突然「料金を払え」という請求メールが届いたとします。これは「不当請求」であり、本来まったく支払う必要はないものです。しかし、ビックリしてしまったあなたは、出会い系サイトからのメールにあった「この URL に紹介してある<公式サイト>に登録すれば免除してあげる」といった内容をうのみにし、書かれているとおりに<公式サイト>に複数登録してしまいました。
しかし、そうやって誘導される先は、登録することで毎月料金が発生する有料サイトがほとんど。その結果、毎月何万円もの料金が「キャリア課金」として、あなたのところにケータイ電話会社から請求されるようになることがあります。

これは、<公式サイト>の広告を出して誘導することでもらえる礼金を目当てに、出会い系サイトがあなたをだます手口です。(リンクを貼り、そこから購入や登録をした件数に応じて広告代が支払われる仕組みを「アフィリエイト」といいます)
このような手口に引っ掛からないようにするには、思い当たらない請求や、不当だと思われるような請求が来たら、すぐに返事や対応をしたり、相手のいいなりになったりするのではなく、信頼できる身近な大人にすぐ相談することが大切です。

6.個人情報を自分で守る

「個人情報をむやみに知らせない」

ゲームサイトや SNS で知り合った人とサイト内で仲良くすることはいいことですが、その人から、あなたの名前や住所、ケータイ番号やアドレス、写真などの個人情報を教えてほしいと言われたり、他のサイトに登録するよう誘われたりしたら、注意してください。
インターネット上だけで知り合った相手が本当に信用できるかどうか分かりません。また、誘われた先が面白そうなサイトでも、そのサイトが信用できるかどうか分かりません。

ですから、インターネットで知り合った相手には、むやみに個人情報を教えないようにしなければなりません。もちろん、あなたの家族や友だちのことを聞かれても安易に教えてはいけません。誘われた先のサイトに個人情報を登録するのも避けましょう。
信用できない相手やサイトに知らせた個人情報は、二度と取り戻すことができません。
その結果、必要のない広告メールや出会い系サイトからのメールが大量に届くようになったり、電話がかかってきたりすることもあります。また、身に覚えのない請求メールが届くようになったり、ストーカー行為を受けたりするようなことも起きています。それをきっかけに次々と新たなトラブルに巻き込まれてしまう危険性があるのです。

インターネットは顔や本当の姿が見えない世界です。あなたの個人情報が知らないところで悪用されたり、別の人があなたになりすましたりして悪いことをするかもしれません。
そうしたら、もっともっと困ったことになってしまいます。

個人情報だけでなく、サイトに登録している ID やパスワードのような情報も、絶対に他人に知らせてはいけません。あなたの持っているアイテムや仮想通貨を全部盗まれてしまったり、勝手に高額なサービスを利用されたりしてからでは、取り返しがつきません。
また、良く知るサイトからと思われるメールが届いて、記載されている URL にアクセスして何らかの手続きをするよう求められても、すぐに応じないでサイトに確認しましょう。
そのメールがサイトからのものではない可能性もあります。安易に手続きをおこなってしまうと、あなたの ID やパスワードが誰かに盗まれて悪用されるかもしれませんから。

「無料だと思って登録したサイトから登録料を請求された」

ゲームサイトや SNS で知り合った人から教えられたり、広告メールなどで「無料」と書いてあったサイトに登録したりすると、後から「登録料を支払ってください」と請求されることがあります。
契約を成立させるには、お互いに「売ります」「買います」の合意が必要ですから、「登録料が必要です」という表示がないために無料だと思って登録した場合は、後から登録料などの料金を請求されてもすぐに支払いに応じる必要はありません。

また、登録した先のサイトから「登録料金を払わないと自宅にとりに行く」「退会するには連絡してください」というメールが届くこともありますが、あわてて連絡を取らないようにしてください。
このとき、「退会の手続きのために名前や学校名を知らせてください」など、個人情報を得るための仕掛けをしてくることもありますが、絶対に知らせないようにしてください。
さらに請求が続いたり、おどされたり、いやがらせを受けるたりすることもあります。「おどせば、こっちの言うことを聞く人」と思われたら、いい「カモ」にされてしまいます。

どんなことがあっても、知らない相手や信用できないようなサイトには、個人情報を知らせないということが大切です。

「サイトに登録するときに確認」

ゲームサイトなどを利用したいとき、そのサイトに登録しても大丈夫かどうか、個人情報を知らせても大丈夫かどうかの判断の基準のひとつとなるのが、サイト上で公開している「個人情報の取扱い」や「プライバシーポリシー」の内容です。「利用規約」のなかに書かれていることもあります。まずは、このようなページがあるかどうかを確認しましょう。
ほとんどのサイト事業者は、あなたからもらった個人情報の管理に関する法律(個人情報の保護に関する法律=個人情報保護法)に基づく義務を負っています。この法律を守っているサイト事業者であれば、基本的にこのようなページを用意しています。

ここには、まず、あなたからもらった個人情報を、サイトがどのような目的で利用するか、その利用目的が書かれています。特に、登録した個人情報が、他のサイトにも同時に登録されるような場合は、そのことが具体的に書かれていますので確認してください。
また、個人情報を削除して欲しい場合や、間違って登録されている個人情報を変更して欲しい場合に、どこに連絡すればよいか、どうしたらよいかも書かれています。
もし、利用目的が具体的に書かれていないサイトであれば、登録を避けるのが安全です。

7.インターネットの広告を知ろう

「広告メールと迷惑メール」

あなたがサイトに登録したり買い物をしたりすると、そのあと、そのサイトやお店からいろいろなお知らせメールが届くようになることがあります。これは、あなたが登録や買い物をするときに「お知らせメールを送ってもいい」というチェック項目に OK を入れているから。お知らせメールとは、主にサイトやお店からの広告メールです。

広告メールを送るのに、どうして前もってあなたからの OK が必要なのでしょう?それは、法律(特定商取引に関する法律・特定電子メール送信法)において、サイト運営者はメールを送ることについて OK をもらわない限り、利用者に対し広告メールを送ってはいけないことになっているからです。
逆に言えば、あなたが「メールを送っても OK」としなかったサイト、「送らないで」としたお店から広告メールが届いた場合は、法律に違反したメールの可能性があります。

ですから、あなたの許可なしに届いた広告メールは、法律を守らないような相手から届いているわけですから、迷惑メールですね。迷惑メールは読まずに捨てるか、無視したほうがよい、ということになります。
そのような迷惑メールを見て、ついつい面白そうだからといってメールからサイトにアクセスして登録してしまうと、個人情報をとられて、自分が欲しくもないメールがもっと届くようになったり、個人情報が悪用されたりしてしまう可能性もあります。

一度「メールを送っても OK」と登録したとしても、後から、もうメールはいらないと思ったときは、サイトからの広告メールを止めることもできます。サイトから届く広告メールには、広告メールを止める方法も書かれているはずですので、その手続きをすれば、サイトからの広告メールは止まります(重要なお知らせは届きます)。

でも、誰が送ってきているのか分からないような迷惑メールの送信元に「今後は送らないで」と言っても、効果があるかどうかわかりません。
それどころか、自分から迷惑メールの送信先に連絡を取ることで、かえってアドレスが使われていることを知らせてしまい、「ちゃんと使われているアドレス」として、悪質な名簿業者などにもアドレスが流されてしまう可能性もあります。すると、もっとたくさんの迷惑メールが届くようになり、「配信停止には本人確認が必要」と要求されさらに詳しい個人情報を取ろうとされるなど、どんどん危険が増してしまうこともあります。
迷惑メールを受け取らないようにするためには、ケータイ電話会社の迷惑メール対応サービスを利用することもできます。ケータイ電話会社のサイトで確認してみてください。

「サイト上の広告」

インターネットには、たくさんの広告が出ています。無料で使えるサービスやゲームを提供しているサイトは、別の会社の広告を出して、その広告を利用者に見てもらうことで広告主(スポンサー)からお金をもらうことにより成り立っていることも多いのです。
インターネット上の広告の特徴は、バナー広告といって「クリックすると直接スポンサーのサイトに飛べる」というものです。

ところで、そのサイトに訪れた全ての人に同じバナー広告が出ているとは限らないことを、知っていますか? 利用者がケータイ電話会社やサイトに登録した年齢や性別によって、サイト上に掲載される広告が異なっていることがあります。
未成年者と大人、20 歳代と 60 歳代、女性と男性では、それぞれ適する広告や興味のある内容の広告が異なるはずですから、それぞれにあわせた広告が表示されていることもあります。このようなところでも、登録した個人情報が利用されています。

「キーワード広告」

何かを調べようと検索サイトを利用するとき、検索サイトに入力した言葉に応じて、検索結果と一緒に表示される広告を「キーワード広告」「キーワードターゲティング広告」と 呼びます。

このタイプの広告で注意したい点があります。サイト側は、その指定した言葉用に用意した広告スペースを販売するだけなので、表示されたサイトの内容や、その会社がやっている仕事の中身まで細かく審査しているとは限りません。もちろん、ちゃんと審査しているサイトもたくさんありますが、検索サイト上に表示されたスポンサー先に飛ぶ場合は安心せず、登録や買い物など利用する前に、内容を改めてきちんと確認することが必要です。
リンク先にあるリンクの、そのまた先のリンク先にあるサイト‥‥となれば、もう、もとのサイトとは全く別の世界かもしれませんよ。

「懸賞サイトの注意点」

インターネットには、サイトに会員登録すれば、いろいろな懸賞を紹介してもらえて応募できる「懸賞サイト」や、サイトから送られてくるスポンサーのメールを見てクリックや登録をするとポイントが貯まり、貯めたポイントの量に応じてプレゼントやお金がもらえるという「おこづかいサイト」などがあります。
このようなサイトにいったん登録すると、毎日、たくさんの広告メールが登録したアドレスに届くことになります。
でも、中には、こまめにポイントを貯めても換金してくれない、退会しても広告メールが止まらない、知らないサイトからもメールが届くようになる、不当請求がなされる、というトラブルもあります。
最初から“個人情報を取ることが目的”のサイトもあるかもしれません。

このような「懸賞サイト」や「おこづかいサイト」に登録する場合は、登録した個人情報などがどのように利用されるのか、「個人情報の取扱い」や「プライバシーポリシー」で利用目的を必ず確認するようにしてください。危なそうなサイトには登録しないようにね。

8.困ったときには

ここで紹介したような内容で、もし困ったことが発生してしまったときは、まずは親などの保護者や身近な大人に相談しましょう。特にあなたが未成年者で、お金の支払いや契約に関する内容だった場合は、友だちではなく大人の協力が必要です。
本当は契約したくなかったのに、無理やり契約させられてしまったような場合でも、解決方法を考えることができます。

そのとき、あなたに必要なのは、ありのままを包みかくさず正直に、それまでに起こったことを話すことです。「叱られたくない!」という思いから、黙っていたほうがいいと考えるかもしれませんが、それではちゃんとした解決ができません。一時的に叱られることはあるかもしれないけれど、1 人で悩まず、こっそり何とかしようとせずに、まずは大人に相談することを考えてください。

また、消費者として受けたトラブルを相談するための窓口もあります。あなたが住んでいる都道府県や市区町村には「消費生活センター」という相談の窓口が必ずありますから、調べて、そこに相談することもできます。相談はすべて無料で、あなたが相談したことは誰にも分かりません。親などの保護者と一緒に相談しても良いかもしれませんね。

【まとめ】
・契約は慎重に良く考えてから!有料のサービスはあらかじめ使う金額を決めておこう。
・危ない相手、不安を感じる相手とは取引ややり取りをしないように気をつけよう。
・サイトを利用する前に、広告の内容や利用規約をじっくり読んで判断しよう。
・個人情報は他人にむやみに教えず、サイトに登録する際は利用目的を確認しよう。
・困ったときには、信頼できる大人に相談しよう。

9.リンク集

「相談窓口」

・全国の消費生活センター http://www.kokusen.go.jp/map/
・一般社団法人 EC ネットワーク http://www.ecnetwork.jp/
  モバイル版 http://www.ecnetwork.jp/mobile/
・総務省電気通信消費者相談センター(インターネットや携帯電話などの通信サービスに関する相談窓口)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html
・経済産業省消費者相談窓口 http://www.no-trouble.go.jp/
・迷惑メール相談センター http://www.dekyo.or.jp/soudan/

「お役立ちサイト」

・消費者庁消費者教育ポータルサイト http://www.caa.go.jp/kportal/index.php
・消費者庁個人情報保護 http://www.caa.go.jp/seikatsu/kojin/

 
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